ポラリス

株式会社ポラリスは本社内に通所介護事業の本部、PPS(FC)事業の本部を置き、
医療法人社団オーロラ会をはじめとする各関連事業、グループ施設と共に、
地域貢献企業を目指しています。

代表者プロフィール

小さいころから何事にものめり込むタイプで、変わった子だったような気がします。学生時代の話をすると、中学に入学しテニス部に所属したことで一つ私の人生にターニングポイントが生まれました。小学生の頃からテニスは好きだったのですが、学校の部活動に熱中したことで「学校を辞めてプロのテニスプレーヤーになる!」と決意するほど魅了されました。しかし周囲の友人にも家族にもその夢は受け入れられず、「なにをふざけたことを」と笑われたものでした。本気になったら、とことんその道を極めたい、人と同じ人生は嫌だという性分は、どうやら幼い頃から変わらないようです。

医者を目指し、国立大医学部を受験。同じ高校の友人たちが続々と第一志望に合格していく中、まさかの不合格。学業に対して多少自信をもっていたこともあり、この失敗は青天の霹靂でした。しかしこの挫折が、ポラリスへとつながる大きな転機ともいえます。
結局、本命の大学には行けなくて、親にもたくさん迷惑をかけました。でも後悔はしていません。大学ではいい仲間に恵まれ、今も充実した人生を目指せていますから。受験や国家試験など自分を追い込んで挑む日々を通じて、また一つ学びを得ました。ブレークスルー、つまり限界を超える挑戦です。無理だという壁を自分で壊し、新しい自分を創造するのはエネルギーがいりますが、本当に大事なことだと思います。自分で自分の壁を越えなければ、夢や目標はかなえられないと今も思っています。

医学部に進学後はひたすら学び、医師は全身を診なければならないという信念を得て、平成8年に心臓外科・消化器外科・小児外科・呼吸器外科を網羅した大学病院第一外科の門をたたきました。昼間は手術、夜は術後管理と勉強・研究、睡眠時間を惜しんで働きました。しかしある時、これほど一生懸命に働いても外科医として自分に救える命は1年365人、生涯かけてあと何人…というような数字が頭をよぎりました。もちろん素晴らしい仕事なのですが、心臓外科の手術は十数人のチームでやるもの、優秀な医師もたくさんいる。自分にしかできないことがあるのではないのか。そう強く思うようになっていったのです。

幼い頃から大のおばあちゃん子でした。その祖母が突然、出血性脳梗塞で倒れ寝たきりの生活となってしまいました。でもなかなか対応できる病院も施設も見つからず、何か自分にできることはないものかと考えた結果、意を決して大学病院の医局を辞め、心臓外科医からリハビリテーション医へと転身したのです。

リハビリ病院に就職してわかったことは、患者様が急性期を過ぎて自宅に帰られてからは、医療制度の問題もあって外来でリハビリを受ける施設がないということ。リハビリが必要、でもその受け入れ先がないリハビリ難民と呼ばれる方々がこれほどいるとは想像もしていませんでした。病気や怪我で入院して一定期間が経つと、もう病院ではすることがないので退院してください、と自宅へ戻ることになります。自宅での生活が困難な方は、介護保険を使って慢性期の病院に入院するか、老人保健施設や特別養護老人ホーム等に入所することになります。いずれにしても、それまでのようなしっかりとしたリハビリの場を失うことになり、場合によっては本来歩ける方でも安全のために車椅子に座って歩けなくなられたり、そのまま寝たきりになってしまわれたり…。元気になる権利を失ってしまう。この分野の課題は、たくさんの人の人生を左右するとても大きなものだということを知りました。

医療制度のせいだから仕方がないと諦めていいのか。元気になりたくてもできずに困っている方、そしてそのご家族は日本中にたくさんいるはずです。いつまでも住み慣れた街で元気に暮らしていける社会をつくることが、これからの世の中にはとても重要なことなのではないかと考えるようになりました。誰だって自分の家や街がいちばんやすらげるものです。家族や友達と積み重ねてきた大切な思い出と共に、できることならいつまでも一緒に過ごしたいという想いは、どんな人にとっても普遍の願いではないか。必要な環境がないことでその願いを捨てざるを得ないなんて、納得できませんでした。何とかしたい、業界まるごと変わらなければいけない、それなら自分でつくるしかない。そうして平成13年、自分が生まれ育った宝塚に、外来リハビリ専門のクリニックを立ち上げました。

介護保険でも医療と同じ水準、またはそれ以上のリハビリを受けていただけるよう、通所リハビリテーションセンターも併設、定員はすぐにいっぱいになりました。困っている方が多いことを実感し、思いは確信に変わりました。効果のあることは何でも取り入れました。ご利用者様の自立を支援するためにもっと効果のあるものはないか、いつも情報にアンテナをめぐらせ、何でもやってみました。他施設の訪問や講演会にもどんどん足を運びました。

そして竹内孝仁先生とのご縁があり、パワーリハビリテーションを導入しました。高齢者の方が自分の意志で、全身の筋肉をバランスよく無理なく安全に動かすことができる理論的なシステムです。一般的に行われていたリハビリとはあらゆる面で違いがあり、効果も確かでした。高いレベルでの改善をもたらし、しかも介護職中心で運用することができる。これらの出会いによって、私たちの夢は大きな一歩を踏み出し始めました。

日本は世界に類をみないスピードで超高齢化社会を迎えています。もっともっとたくさんの人に、一日でも早く、もう一度元気になる道筋をご提供しなければ、これからの高齢化社会、社会保障は成り立たない。日本の高齢者福祉をかえるというビジョンを実現していくためには、私たちポラリスデイサービスセンターの存在が必要不可欠であると信じています。必要としている人のために、本当の自立支援を提供する。型にはまらず、妥協せず、現状に決して満足しない。基本を大切に、丁寧に真摯に取り組む。そんな姿勢に共感していただけるスタッフやパートナーと一緒に、私たちは今掲げている目標の先をもうすでに目指しはじめています。

ポラリスデイサービスセンターのコンセプトは、「自分の足でしっかりと」。自らが動くことで変えることができる未来のために、ここからさらに新しい挑戦へと歩み続けます。



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