ポラリス

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松崎 栄 様

2016/02/03リアル感動ストーリー

自由奔放だった暮らしが、鳥かごに入れられたような生活に一変したんです。

好きなものだけ食べて、気ままに酒を飲んで、タバコをふかして…。そんなふうに生きられたら、どれだけ素敵なことでしょうね。そんな生活を繰り返していた私が脳出血で倒れたのは、確か1年ほど前のことだったかな。そこから小さな脳出血を何度か繰り返して、最後に倒れた時にはたった数メートルの距離すら自分の力では歩けなくなっていました。お風呂に入るときも、寝るときも、人の手を借りなければいけないわけですから、当然今まで通りの生活を送るわけにはいかなくなってね。それが一番つらかった。自由奔放だった暮らしが、ある日突然鳥かごに入れられたような生活に一変したんです。人生、ほんとうに何が起きるか予測できないですよ。

 

救急車で搬送された病院も、3ヶ月しか置いてくれないのが決まりだから、病院を出たあとは要介護1とかいう認定までつけてもらってリハビリ施設に入所しました。病院では歩くことは諦めてくれって言われてたけど、そこにいた人たちが親身になってくれたおかげで、3ヶ月後には要支援1にまで回復していました。ポラリスに来ることになったのは、そのすぐあとのことです。

お互いに励まし合いながらリハビリを楽しめる環境は、とても居心地がいい。

私がここに来たいちばんの理由っていうのが、「仕事に復帰できる身体をとり戻す」ところにあってね。週に2回のパワーリハで身体のいろんな部分をほんの少しずつ動かしているだけで、前までできなかったことがいつの間にかできるようになっていることを実感できました。効果が見えるから、だんだん通うのも楽しくなってきてね。そういえば、ポラリスに通うようになってからは外に出る回数が増えたようにも思います。今では車も運転できるようになって、少しずつ前の自由な生活を取り戻しつつありますよ。

 

あと、少し前まではなかなか寝付けないこともあったんだけど、運動するようになってからはぐっすり眠れるようにもなりました。今までできなかったことが少しずつできるようになっていく仲間たちの姿はすごく励みになるし、お互いに励まし合いながらリハビリを楽しめる環境は、とても居心地がいいものです。

この身体になって気づけたのは、支えてくれる人たちのあったかい言葉。

とはいえ、私は倒れたあとすぐに酒とタバコをやめたわけじゃないんですよ。普通なら医者からストップがかかった時点でやめるべきところだろうけど、その頃はちょっとした反抗心みたいなものもあってね(笑)。だけど、心配してくれている人たちが私のまわりにたくさんいたことを知った時に、心を入れ替えることにしたんです。中でも病院でよく世話してくれた看護師さんの「また私の顔が見たいの?」という言葉は、心にグサっときたね。職場の同僚たちからも「いつ戻ってくるんだよ?」と声をかけてもらったり…。この身体になって気づくことができたのは、私を支えてくれる人たちのあったかい言葉でした。それがさっきの「仕事に復帰できる身体をとり戻す」という目標に変ったんです。


 

健康だったときのようにはいかないかもしれないけど、
やっぱり仲間たちと過ごす人生を送りたい。

ひとりの男にとって、働ける場所があるっていうのはすごく幸せなことです。そこにいる人たちはみんな、生涯を共にするかけがえのない仲間だからね。重い荷物は運べないかもしれないけど、そういう部分は若い人間にフォローしてもらうことだってできるわけだしね。今後は教育係という立場で、たくましい若者の相談に乗ってやりたいと思っています。健康だったときのようにはいかないかもしれない。だけど、やっぱり私はそんな仲間たちと過ごす人生を送りたいんです。健康でいることがその夢への近道なら、私はどんな試練にも耐えてみせますよ。あと少しです。だからポラリスにいる皆さんには申し訳ないけど、もう少しだけ世話になりますよ(笑)。




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